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2025/06/16 17:41
今回は先日たくさん入荷したアンティークのピューター商品のご紹介です。
ピューターとは錫を主成分とする低融点合金(鉛よりも低い融点を持つ合金のことで、フランス語ではエタン(錫)と呼ばれています。
元々は錫に鉛を加えていたようですが、18世紀頃にはイギリスで鉛の代わりにアンチモンを加え強度を上げる改良がされました。
12世紀頃まではヨーロッパの富裕層しか手に入れることの出来なかったものでしたが、中世では一般の家庭でも高価なシルバーの代わりに日常で使用するお皿やカトラリーなどが使われるようになりました。
ピューターは厳格な雰囲気を持っていて重さがあり、素材の性質上、ステンレスなどに比べると柔らかいので衝撃に弱く、変形や凹みが多く見られます。
それすらもかっこいい雰囲気に見えるのがピューターの良いところですね。
生産国はイギリス、フランス、オランダなど様々で、裏面にメーカーの刻印が入っていることもありますが刻印がないものが多く、特定が難しいことがほとんどです。
TRILLにはプレートやメジャーカップ、灰皿などがよく入荷します。
特に人気なのは”花リム”と呼ばれるプレートの縁がヒラヒラと波打った花びらのようなデザインのプレートです。
ピューター自体は重厚感のある雰囲気ですが、花リムのデザインにより可愛らしさが出るので、焼き菓子やアクセサリーを乗せる什器としてピッタリです。
ピッチャーやメジャーカップはしっかりとした重さで安定感があるので、ペン立てやフラワーベースにおすすめです。
このくすんだ色味に季節のお花を入れるととっても素敵で、ビビットカラーのお花を入れても落ち着いた雰囲気にしてくれます。
もちろんドライフラワーとの相性も抜群ですので、紫陽花やユーカリなどと合わせても良いかもしれません。
アンティークをまだご自宅にお持ちでない方もプレートやピッチャーなどの小物は取り入れやすく、お部屋の片隅に置いておくだけで雰囲気を変えてくれるのでおすすめです。
昔から使われ続けてきたピューターを実際に使って楽しんでみてくださいね。
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